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2007年5月14日 (月)

「林住期(りんじゅうき)」

五木寛之の「林住期(りんじゅうき)」を読んだ。

古代インドでは人生を、「学生期(がくしょうき)」、「家住期(かじゅうき)」、「林住期(りんじゅうき)」、「遊行期(ゆぎょうき)」の、四つに時期に分けて考えたそうだ。

すぐに人生100年の時代になるとすると、夫々、「~25歳」「~50歳」「~75歳」「~100歳」に分類できる。
私はまさに、その「林住期」の中にいる。

Photo_175 この本は「林住期」は人生の黄金期 であると説いている。
”心身を鍛え、学習した「学生期」”、”就職し、結婚し、家庭を築き、子供を育てた「家住期」”を経て、これらを助走として、ジャンプアップする時期が「林住期」であるという。

今までは、定年までが現役で、リタイヤ後はオマケの人生と考えられてきた。
しかし、そうではなく、人生のクライマックスはこの「林住期」にあるとの考えである。

人生の前半の時期は、世のため、人のため、家族のために一生懸命働いた。 「林住期」こそ自らの生き甲斐を求めて、真に人間らしく生きる季節 なのである。
しかし、仕事が好きで死ぬまで働きたいという人もいる。 それはそれで、それがその人の生き甲斐であり人間らしさ、なのである。

ただ「林住期」では、今までのように「必要」や「義務」で社会活動に従事するのではなく、自分の「興味」によって何事かをするのである。 それは、報酬やビジネスを離れた生き甲斐を求めた行動 である。

五木寛之も、あとがきで述べているが、これは願望であると同時に、人々の心のどこかにある、憧れでもある。 実際に「林住期」を支えるためには、家庭環境などを考慮してクリアしなければならない様々な問題もあることだと思う。
しかし、目標を持って、事前に「林住期」をよりよく生きるための、準備と助走を考えていなければならないのだ。

この本を読んで、その考え方に共鳴すると共に、今「林住期」の真っ只中にいる私自身に照らし、自分のやっていることを後押しされた感じで、とても心強く思った。

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コメント

う~ん、と・・・難しいです。私には。
いつだか、どなたかスロー人さんのブログの事を「高尚」と、述べていらっしゃいましたが、私も同じ事を思っていました。

同じく「林住期」です。
確かに、子育ても終わり、今が一番良い時だと思いますね。折角のこの時期を、大切に過ごして生きたいです。

※お花、拝見出来ませんでしたね(苦笑)

投稿: マーちゃん | 2007年5月14日 (月) 21時20分

***** マーちゃんへ *****
チョット判り難い文章になってしまっただけで、決して高尚なブログなんかではありません。
この本を読んで、自分が考え活動してきたスローライフの生き方を、そのまま指摘されているようで心強く思い、ブログで紹介しました。
マーちゃんも正に「林住期」を理想どおりに生きているナと思い共感を覚えています。
お互いに、この時期を人生のクライマックス時期と思って、自分らしい生き方で楽しく過ごして参りましょう。
(*母の日のお花の写真、息子夫婦と記念に撮ったもので、ブログ用ではないので悪しからず) 

投稿: スロー人 | 2007年5月14日 (月) 22時34分

何時もながらのスロー人さんの心情(家族、知人への真摯な気持ちと生真面目さと)が良く出てます記事で、此れからのスローライフへの生甲斐が感じられますね。
個人的感想としては、
人生80年として
此れからは
「林住期ー人々と共に振り返りの時」
「遊行期ー人生を味わうの時」
 と感じ取りました。

投稿: 久米仙人 | 2007年5月15日 (火) 22時05分

五木寛之さんの本って難しそうなのでちょっと敬遠してました。もちろんこの本も読んでいません・・・。でもスロー人さんの丁寧な解説(?)で内容はよく分かりました!
学問をして家族を育てて、その後にある自分の為の時間が「林住期」ってことですよね。この時期は誰かから、こうしなさい!ああしなさい!と指図されて生きたりする時期ではなく、自分の意思で自分の生き方を作り上げてゆく時期なんでしょうね。
ひめひめの「林住期」はまだまだですけど、、、その時どんな生活を送っているかなぁ~大満足の時間を過ごしているか、ちょっと自信ないかも・・・汗!

投稿: ひめひめ | 2007年5月15日 (火) 22時27分

***** 久米仙人さんへ *****
「林住期」では、自分のことだけを考えて、好きなように生きなさいと・・・。 家族はもう十分に一人立ちしているはずだから。
久米仙人さんも、恐らく「林住期」かと思います。(もしもっと若かったらごめんなさい)
私の推察するところでは、久米仙人さんはもう十分に、自分のスタイルを作って好きなように「林住期」を楽しまれているように思います。
お互いにこの「人生の黄金期」を悔いのないように生きていきましょう。

投稿: スロー人 | 2007年5月15日 (火) 23時04分

***** ひめひめさんへ *****
仰るとおり、指図や指示で行動するのではなく、自分のやりたかったことをやってよい時期が「林住期」です。
そのためには「家住期」から、より良い「林住期」を過ごすための準備をしておくべきだ・・と言うのがこの本の言いたかった事だと思います。
自分の本当にやりたいことを見つけて「林住期」に入れば、人生のクライマックスを自由に好きなだけ楽しめる・・と言うわけです。
ひめひめもはいつも前向きで行動派だから、人生の黄金期はもう始まっているのかも知れませんね。

投稿: スロー人 | 2007年5月15日 (火) 23時19分

とてもうまい表現力でコメントはおじけてしまいそうです。
今まさに林住期を楽しんでいるmiyoたんです。
自由とは言え、やはり心には何かとしがらみがあり思い切ることは難しいですね。今までの生きてきたプロセスが林住期から遊行期えと生かされて行くのでしょうか。
自分なりに好奇心いっぱいの人生楽しみたいと思っています。

投稿: miyoたん | 2007年5月16日 (水) 19時26分

***** miyoたんさんへ *****
miyoたんは、「林住期」に入る以前にしっかりと生きてきたから今の「林住期」を楽しめているんだと思います。 誰にもクリアしなければならない問題はいつでもあります。 それらを乗り越えるのも「楽しみ」として活動すれば、世の中楽しいことばかりです。 お互いにこのゴールデン期を、楽しく精一杯活動して行きましょう。

投稿: スロー人 | 2007年5月16日 (水) 20時40分

初めまして。
今日はコメントありがとうございました。
家庭菜園、油絵、陶芸は定年後始められる方が多いようですね。
私もじき定年を迎える夫がいますがお互いに尊重しあって生活していきたいと思っております。

投稿: ツッチー | 2007年5月17日 (木) 20時27分

***** ツッチーさんへ *****
我がブログにご訪問いただきありがとうございます。 私は、この本にあるように、定年後のことを考えて、定年1~2年前から家庭菜園、油絵、陶芸の他、パソコンの勉強を始めて、助走をつけて定年後のスローライフに入りました。
これからは、ツッチーさんの言うように、妻も楽しむ「林住期」を邪魔しないように、お互いに自立を心がけるつもりです。

投稿: スロー人 | 2007年5月17日 (木) 22時20分

気軽な60代は結構楽しい。私にはスロー人殿のようなエネルギーはないけど、気ままに好奇心を満たす日々を送っています。 年が改まれば新しい春夏秋冬がかならず廻ってきて、また楽しむことが出来る。豊かな文明社会と精妙な宇宙の森羅万象に感謝しています。
「林住期」という言葉は始めて知りました。輪郭のあいまいな世界を描くことの巧いこの著者の好みのテーマですね。一日一日を無駄なく過すのが安心立命と思うことにしている私には、“生き甲斐”とか“真に人間らしく生きるには”はちょっと重くて、所詮は限りある人生と考え込んでしまいそうです。 著者なら次の「遊行期」をどのように描くのかな、まさか遊行と徘徊とは違うと思うけど。 とりあえずは「林住期」が「臨終期」にならないように、過去にもたれ掛からない生き甲斐を幾つか持ちたいですね。 スロー人殿の格好よさの半分くらいを目標に。
ところで、現代の日本の豊かなシニアライフあっての「林住期」と思いますが、その原点が古代インドにあったというのはさすがです。 そこは病苦飢餓が日常茶飯で、生きるのに精一杯だった。 人生は“苦”であった。だからついでに一苦労して何か永遠なものを求めたのかな。 「林住期」の本義は我々のシニアライフの生き甲斐のような生易しいものではなかったでしょうね。我々の知るところでは「釈迦」や「西行」のような生き方かな。著者はあとがきで"願望”"憧れ”などの言葉を並べているようですが、これは常人に出来ないことに対するもので、安住を捨ててまで何かを求めた釈迦や西行の生き方を指していると思います。著者はまだ「家住期」の中にいる人だから、"憧れ”は本音でしょう。
突然ですが、そのまんま東氏は「林住期」に飛び込んだ人ですね。人気がある筈です。

投稿: ほめころし | 2007年5月19日 (土) 11時59分

***** ほめころしさんへ *****
拙文から釈迦を連想するとは さすがに洞察の深いほめころしさんですね。 著者は、安住を捨て妻子を離れて旅に出て、最後に悟りを開いた釈迦のことを盛んに例として記述しています。
著者の五木寛之氏は、ボツボツ「遊行期」になろうと言う年代の人です。 そのまんま東氏の人気が「林住期」とどう関係があるのかはよく判りません。
私から見れば、ほめころしさんこそ「林住期」を有効に知的に謳歌して、心身共充実した過ごし方をされている人だと思っています。

投稿: スロー人 | 2007年5月19日 (土) 18時36分

そうだよね~判るよ。人間生きていれば、いろいろある。私もすでに林住期。?永遠につずく「私の魂」を、磨く期を<私のスバラシイ人生に感謝
します。アリガトウゴザイマス。!!>知ることができました。私は旅が好きで、年中旅をしています。昨年、たまたま長野に、私にふさわしい
山を購入しました。(今から1200年前鴨長明が、庵に建てこもり「方丈記」を、書いたといわれるような小さな地形です。)ツバメが、巣を作るような。。。。気持ちで造っています。

投稿: 八幡太郎 | 2011年5月26日 (木) 10時17分

***** 八幡太郎さんへ *****
コメント・・有難うございます。
すでに素晴らしい林住期を送られている様子ですね。
ご自分の人生に感謝する心を持っていることこそ、
今の林住期が充実していることだと思います。
そして家住期をしっかり生きてきたからこそ、今がある
ものだと思います。

どうか長野に見つけた落ち着ける庵で、人生のクライマックス
時期を充実してお過ごし下さい。

投稿: スロー人 | 2011年5月26日 (木) 12時18分

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