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2008年8月20日 (水)

母 逝く

母が逝ってしまいました。  享年 90歳でした。

個展開催中の6日目の16日、前日から危険な状態でしたが、私はまだ大丈夫と個展会場に顔を出していました。 途中で呼び出しがあって病院に駆けつけました。 そして私の到着を待っていてくれたかのように息を引き取りました。
18日の通夜、19日の告別式と慌しく一通りの儀式を終えました。

私が3歳の時に父は病を得て入院し、10歳の時に他界した関係で、実質私は3歳の時から母の手一つで育てられました。 兄弟もなかったたため、母一人子一人でした。
戦中、戦後の混乱期に、私を育ててくれた母には、どんなに感謝しても感謝しきれない思いです。
そして今日まで、私達親子を暖かく励まし支援してくれた親戚や周囲の方々にも、感謝の気持ちで一杯です。

こんなことを書いていると、母の想い出やそして悲しみが湧き出して、思わず涙が溢れてきます。 いい年をして、だらしないと思いながらもどうしようもありません。

12年ほど前から、母は認知症となり、家族の手に負えない状態になったため老健施設に預かってもらっていました。 5~6年ほど前からは、家族や私さえも認識できなくなって、逢いに行っても他人行儀な丁寧言葉や挨拶となり、2~3年前からはそれさえも出来なくなって、孤独の世界を瞑想するかのようで、ほとんど言葉さえ聞けなくなりました。
長い間苦労をかけて、これからというときになってこんな状態になってしまったことが無念でなりませんでした。

母が施設に入ってからは、孫娘が結婚し、2人の曾孫も出来ました。 自宅も新しく建て直し、孫息子も結婚して、逝く3日前にはその孫息子にも第一子が生まれました。
こんな我が家のめでたい出来事を一緒に喜ぶことも出来ずに、苦労ばかりで逝ってしまった母・・・。 母のためにと一部屋だけ設けた和室に、初めて帰ってきたのは亡くなってからでした。 残念で、残念でなりません。

母が息を引き取る時、遠くで ”ツクツクボウシ” の蝉の鳴く声が聞こえていました。

 「 つくつくと 法師蝉鳴き 母は逝く 」  スロー人

-----個展の最終報告や、励ましていただいた御礼など、アップロードする心算ですが、遅れてしまっていることをお許し下さい。-----

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コメント

スロー人さん・・・
本当にお辛い数日間でしたね。
そんな大変な時にお邪魔してしまって
本当にすみませんでした。
一刻も早くお母様の所へ飛んで行きたかったことでしょう。
でも間に合って本当に良かったです。
お母様、頑張って待っててくださったのですね。

私も数年前に父を亡くしています。
年月が経っても一日たりとも父を忘れた日はありません。
今でも思い出して涙してしまう時もあるくらいです。

でも 大好きだったお祖母ちゃんも父も
いつもいつも私のそばにいて
辛い時、苦しい時に天国から見守っていてくれているって信じています。
信じている・・っていうよりも 感じている、っていう方が正しいかもしれません。
思い出してあげることが 何よりの供養になると
以前、住職さんが言ってました。

個展と重なって 心身共にお疲れなのではないですか?
残暑もまだ厳しいですし どうぞご自愛くださいね。

お母様のご冥福を心よりお祈りいたします。

投稿: ジュリア | 2008年8月20日 (水) 15時49分

しばらく更新がなかったので、
個展のお疲れが出ていらっしゃるのかと思っていたら…
お孫さんの誕生とすれ違うように、お母様が次の世界へ逝ってしまわれたとは。
 
若い時にお父様を亡くされて、お母様ずいぶん苦労されたことでしょうけど、力強くたくましく生きてこられたんですね。
 
葬儀など、いろいろと忙しい毎日だったことでしょう。
これから寂しさが増してくるのでしょうけど、スロー人さんご自身も、健康には気を付けてお過ごしください。
 
ご冥福をお祈りします、合掌。

投稿: bluedaisy | 2008年8月20日 (水) 17時19分

ごめんなさい…
こう言うときに何を書いてよいか戸惑う若輩者です。
認知症は噂には聞きますが実感が無く、子供まで忘れてしまうなんて切なくただ切なく思います。
お母様の存在があり、スロー人さんの人柄があると思います。苦労されたようですが、立派に色々な事を成し遂げた方だな~とも思います。

大変なこととは思いますがご自信の身体もご自愛ください。
そしてご冥福を…

投稿: 夢眠 | 2008年8月20日 (水) 19時53分

********** ジュリアさんへ **********
励ましのお言葉、心に沁みます。
ジュリアさんが個展に来てくれた時に会場に居れ、
お会いできて本当に良かったと思います。
気を使って早々に引き上げさせてしまい申し訳ありません。
それに、個展の様子をブログにアップしてもらい
ありがとうございました。
客観的に見てくれていて、その内に個展報告をアップ
する時には、リンクさせてください。

今日は気分転換にチョットでも畑に行こうと思いましたが
その気になれず、まだ雑用もあって、いけませんでした。
4~5日も行っていないので、キューリやゴーヤなど、
どうなっているのか気になっています。

早く、畑仕事や絵を描けるように気力を奮い立たせたいと
頑張ります。 メッセージ、ありがとうございました。

投稿: スロー人 | 2008年8月20日 (水) 22時30分

********** bluedaisyさんへ **********
お気使い頂いて、ありがとうございます。
個展3日目のお盆の入りに孫が生まれ、その3日後の
お盆送りの日に母が逝きました。
何かの因縁を感じずにはいられません。
一人で息子を育てた母というと、肝っ玉母さんのように
たくましく生きてきた母親のように思われるかも知れま
せんが、どこか柳のようなしなやかさの母でした。
一通りの儀式を終えて一段落ですが、まだまだ雑用は
残っていて、当分は忙しい日々が続きそうです。

投稿: スロー人 | 2008年8月20日 (水) 22時43分

********** 夢眠さんへ **********
とんでもありません。 そんなさりげない励ましの言葉に
心打たれます。
言われるように、母があって今の自分があることを
今更のようにつくづく感じます。
「親孝行、したいときには親はなく」と言います。
夢眠さんも、ご両親がお元気な今のうちに、しっかりと
親孝行をお願いします。
甘えることも親孝行だと思います。
私のように、悔いを残さないように・・・

投稿: スロー人 | 2008年8月20日 (水) 22時54分

今、ブログを見てびっくりしてしまいました。
個展でお疲れでしたでしょうに・・・でも最後に間に合われたようでよかったです。
お通夜、告別式とさぞ、お疲れのことでしょう。

ご苦労されたお母様のことを考えられ、スロー人さんの無念なお気持ちお察しいたします。

私も精々、父母のところへ行こうと思います。

スロー人さんこれからもお忙しいでしょうが、どうかお体をお大事に
そして、お母様のご冥福をお祈りいたします。

投稿: よびばあ | 2008年8月20日 (水) 23時30分

********** よびばあさんへ **********
母が亡くなってから、妻や子供達と母の思い出話をする事が
多くなりましたが、不思議なことにいい思い出ばかりで
いい母、いい姑、いいお祖母ちゃんの話しばかりが
思い出されて話題になります。
それと、母が亡くなっていろいろな行事や話し合いを
通じて、親子・家族の絆が一層深くなりました。
これも母がそう導いてくれたものだと思います。

個展の整理や、葬儀後の残務など、これからも雑用が
多くなっていますが、頑張ってこなしたいと思います。
励まして頂いて本当にありがとうございました。

投稿: スロー人 | 2008年8月21日 (木) 07時31分

何だか身につまされます。私の母は90歳を過ぎて、息子に迷惑をかけまいと懸命に特別養護老人ホームで頑張っています。
これだけ苦労をかさねて、年取って体が不自由で、しかも生きながらえる。なんだかとても気の毒で・・・
親はいつまでたっても親だと、いまだに厳しい教育的指導を68歳の息子にしていますが、しあわせって一体なんだろうか?とフト思うのです。
でも母に最後の時がきたら、私も泣くだろうな!
生きているうちに出来るだけ親孝行しなければと思うだけですが。

投稿: 藤原雄一郎 | 2008年8月21日 (木) 11時14分

スロー人さん、今は少しは落ち着かれてますか?
個展の最中にこんな大変なことになっていたとは・・・。
ビックリしています。。

母の日にスロー人さんがお母様のことをブログにアップしていた記事を読んで、認知症であることを知ったり、お母様への感謝の思いを感じ取ったりしていました。
お父様が早くに亡くなられたので、人一倍「母」への想いは強かったことでしょうね。
「残念で、残念でならない」というスロー人さんの無念な思いを感じています。

どういうことをどこまでやってあげたら親孝行になるのか、、、難しいですよね、、、ひめひめには全く分かりませんが、元気な姿を見せるだけでも親孝行かな?と思い実家には明日も訪れる予定です。

心身ともにお疲れになったと思います。
しばらくはお母様との良き思い出話で、お母様を供養なさって下さい。
悲しみの癒える日はすぐにはこないと思いますが、まだまだ暑い日も続きますし、スロー人さんが倒れないよう、お体大切になさって下さいね。
お母様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。


追伸:楽しみにしていた個展ですが、行けずに残念です。申し訳ありませんでした。
ジュリアさんから今度詳細は聞かせてもらうことになっています。
ひとまず、行けなかったお詫びです。。

投稿: ひめひめ | 2008年8月21日 (木) 19時36分

********** 藤原雄一郎さんへ **********
90歳を超えて気丈にされているお母さんとは
羨ましいですね。
子供は何歳になっても子供であって、子供に説教する
お母さんは何とも頼もしいです。
今のうちに精精大切にしてあげてください。
説教をしみじみ聴いてあげるのも親孝行だと思いますが・・

投稿: スロー人 | 2008年8月21日 (木) 22時26分

********** ひめひめさんへ **********
お気使いありがとうございます。
本当に、親孝行って何処まで言うんだろうと思いますが
親がいなくなった時には、自分は100%親孝行をした
と思う人はいないのではないでしょうか。
今は、病院や施設への挨拶回りや、手続き関係や
斎場との精算手続きなど忙しくて気がまぎれています。
それに、個展の〆もあって、やることが山ほどあります。
畑にはもう10日ほど行ってないので、キューリなど
どんなになっているのか、そちらも心配です。
個展のこと、気にしないで下さい。
むしろ、終わりの頃会場に行けなかったので、ひめひめさん
が、もし顔を出してくれたら、大変失礼したな~と
気にしていました。
ジュリアさんが来てくれた時も、事情を知って早々に
引き上げさせてしまって、申し訳なかったと思っています。
個展の様子は、ジュリアさんから聞いてください。

投稿: スロー人 | 2008年8月21日 (木) 22時47分

スロ-人さんお母さんのご逝去、寂しくなりましたね。お察し申しあげます。
個展、葬儀とお疲れの事と思います。
人間誰しもいつかは消えて行くものですが、残されたものは、あれもこれもしてあげればよかったと後悔の念にさらされます。お母さんはきっと何にも言えなくとも感情は消えないものです。感謝されて逝かれたと思いますよ。いつも思い出してあげることが故人に対してのご供養と思います。
すばらしい家族を築かれたし、暫くは寂しい日々が続きますが元気を出して頑張って下さいね。

投稿: miyoたん | 2008年8月22日 (金) 10時04分

********** miyoたんへ **********
励ましのお言葉、ありがとうございます。
葬儀など一通りの儀式を終えてホットしています。
死後約一週間経って、ようやく心も落ち着いています。
いつまでも想い出に浸っているわけにもいかず、早く
正常の生活に戻って、畑仕事や、油絵や陶芸に打ち込み
たいと思っています。
今後共よろしくお願いします。

投稿: スロー人 | 2008年8月22日 (金) 21時09分

こんにちわ。
お母様が亡くなられた記事を読んでビックリしました。
以前、夫の母の事で色々アドバイスや同じような境遇のお話をして頂き、私の気持ちは随分楽になった事がありました。
コメントを書きながらも、何と言っていいのか分からず手が止まってしまいますが、今はただお力を落とされませんように、と。
そして天国のお母様に、スロー人さんをこれからも見守ってあげてくださいね、と。

投稿: Satomi | 2008年8月30日 (土) 13時52分

********** satomiさんへ **********
コメントどうもありがとうございます。
母は逝ってしまいました。
いい年をしながら、ショックは大きかったですが、
今は落ち着いて、元の生活に戻っています。
ご主人のお母様のことでどんな話しをしたか覚えては
いませんが、慰められることができたようで良かったです。
今度のことで思いましたが、多くのブログ友達の方々から
励ましや慰めの言葉を戴いたことがどんなに心の支えに
なったことか・・・。
とてもありがたく思っています。

satomiさんのブログいつも拝見しています。
コメント書き込みしていませんが、ほのぼのとした
satomi ワールドに、とても癒されています。
ひざの具合は如何ですか。 決して無理をされませんように。


投稿: スロー人 | 2008年8月30日 (土) 15時05分

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