« 冬日和/畑へ | トップページ | 「変」 »

2008年12月 8日 (月)

油絵 ”甲斐駒ヶ岳”

油絵 ”甲斐駒ヶ岳の記憶” が完成した。

    ↓ 甲斐駒ヶ岳の記憶  (F6号)
Photo_3 私は、四方を山で囲まれた甲府盆地の真ん中で育った。
東南に富士山、北に八ケ岳、西に南アルプスと、毎日遠くに山を見て育った。
甲斐駒ヶ岳は北西にかすかに見えてはいたが、子供の頃は山に興味がなかったので、名前も知らない山の一つだった。

甲斐駒ヶ岳を意識したのは、30年ほど前のこと、松本に出張した帰りだった。
雪がチラチラと舞う冬の寒い日、日も暮れて暗くなりかけていた。 中央線の電車が長坂の辺りに来た時、ぼんやり眺めていた車窓に・・・突然、ビックリするような大きな山が現れた。

山頂に雪を頂いたその山は、異様な形と近さで、不気味なほどだった。  思わず後ずさりしたくなるようなその迫力に、本当に驚いたことを今でもはっきりと覚えている。
後で考えたら、それが”甲斐駒ヶ岳”だったのである。

絵を描き始めてから、何度も甲斐駒ヶ岳を眺めに近辺を訪れるが、あの時のように襲いかかってくるような迫力ある甲斐駒ヶ岳の景色にはお目にかかれない。
あの時は、何であんなに近くに見えたのだろうか。
しかし、今でもその山容は異様で迫力がある。

この絵は、先月11月8日、中央高速のサービスエリアから見た甲斐駒ヶ岳だが、この時も、あの時の迫力は感じられなかった。
しかし、あの時驚いた迫力の印象が自然に絵に表れて、猛々しい山の絵に仕上がった。

               < 絵をクリックすると拡大画面で見られます >

|

« 冬日和/畑へ | トップページ | 「変」 »

コメント

風景って気持ちによってずいぶん変わって見えるから不思議ですね。
この作品、そのときのスロー人さんの気持ちがとっても現れてると思います。

投稿: 夢眠 | 2008年12月 8日 (月) 23時37分

次の作品が完成したんですね。
ゴツゴツと険しい甲斐駒の感じが出ていると思います。
30年前の驚きは、なぜだったんでしょうね?
見る角度?その時の気持ち?だったんでしょうか?
   
今日は午後から雨になりましたrain
甲斐駒は雪でしょうね~snow

投稿: bluedaisy | 2008年12月 9日 (火) 15時11分

山の頂はくっきりと、麓の紅葉は色鮮やかに見えて、良いお天気の日の甲斐駒ヶ岳ですね♪
季節ごとにお部屋の絵が換えられるなんて、素敵ですね♪

投稿: mimoza | 2008年12月 9日 (火) 18時51分

********** 夢眠さんへ **********
仰るとおり、絵には気持ちが表れます。
逆に言うと、実際に見てみないと絵は描けないですね。
景色やモチーフに感動した気持ちがをいかに絵に表現
できるかが上手下手の差だと思います。
見る人の心に訴えられる絵になったかどうかだと思います。
私など、一生かかっても、そこまで到達することは出来ない
と思っています。

投稿: スロー人 | 2008年12月 9日 (火) 19時50分

スロー人さんの30年前に抱いた気持ちが乗り移った一枚かも~。
30年前のお話を伺った後では、ひめひめにはこの山がちょっと怖く感じますもん。
迫力がありますよねー。
山頂付近に、山姥でもいそうな感じです(笑)
日本昔話の見過ぎでしょうか?あはは。。

投稿: ひめひめ | 2008年12月 9日 (火) 19時52分

********** bluedaisyさんへ **********
bluedaisyさんは何度も甲斐駒は見ていることと思います。
いつ見てもこの山は異様な形の山だと思います。
ただ、あの時見た恐ろしいほどの甲斐駒は、未だに
見られません。

同じようなことですが、我が家の近くで見る富士山も、
広い田んぼの中で裾野まで見える壮大な富士山よりも、
並木道の坂道の真ん中の向こうに見える富士山は手に取る
ほどの近さで見られます。
いつも不思議な感じで比較しながら富士山を眺めています。

投稿: スロー人 | 2008年12月 9日 (火) 20時01分

********** mimozaさんへ **********
この日は、かなりくっきりと甲斐駒ヶ岳が望めました。
そうですね、季節ごとに描いた絵は、一・二ヶ月は
部屋に飾っています。
その後は、まとめて邪魔者扱いされて積んで保管
しています。

投稿: スロー人 | 2008年12月 9日 (火) 20時13分

********** ひめひめさんへ **********
いかにも不気味な形をした山ですよね。
どんよりとした雪の日などにこの山を見ると、すくむ
ような怖さを感じると思います。
先月見た甲斐駒ヶ岳は、そんなでもなかったのですが、
30年前の記憶が残っていて、ごつい山の絵になりました。

この甲斐駒ヶ岳の左側には、日本で富士山に次いで2番目に
高い山、北岳も見ることが出来ます。

投稿: スロー人 | 2008年12月 9日 (火) 20時22分

甲斐駒ヶ岳の新しい油絵が出来上がりましたね。
早く、コメントをと思ったのですが、母が体調を崩し、付き添いをしていて、なかなかパソコンに向かえませんでした。

甲斐駒ヶ岳は本当に特徴のある山なんですね。
また、スロー人さんは甲府盆地の真ん中で育たれたとは・・・そのころの印象はまた、格別なものだったでしょう!!
同じ山でも、見る時によって、感じ方も違うもののようですね。

投稿: よびばあ | 2008年12月10日 (水) 20時35分

********** よびばあさんへ **********
お母さんが体調を崩されたとはご心配ですね。
パソコンなどよりも、しっかり看病をしてあげてください。

私は18歳まで甲府盆地で生まれ育ちました。
甲斐駒ヶ岳は我が家からはぼんやりとしか見えず、
その頃は、甲斐駒ヶ岳の名前も知りませんでした。
見る時の季節や天気や気持ちで、全然違った山に見えるから
不思議な山です。

投稿: スロー人 | 2008年12月10日 (水) 22時00分

「甲斐駒ヶ岳の記憶」との題名は本文の記事の30年前の記憶の事でしたか。
確かに拝見するに特異な風貌の峰ですね。
山の記憶はその時の自己の心情を強く刻み込んで様々な感情を残すものですね。
この油絵の記事で当方も昔若かりし頃に東京から信州に約5年ほど出張してた頃の記憶が蘇りましたね。
特に冬の厳しい山々が鮮明に浮かんできました。

投稿: 久米仙人 | 2008年12月14日 (日) 18時28分

********** 久米仙人さんへ **********
この山を近くで眺めると、30年前に見た怖い山の印象が
強く残っていて、それが拭えないのです。
この絵のタイトルは、そのときの記憶が絵に表れたので
「甲斐駒ヶ岳の記憶」としました。

久米仙人さんも若い頃見た信州の山の記憶が蘇えりましたか。
見た時の周りの雰囲気や状況で山の記憶もいろいろに
変化して蘇えるのでしょうね。

投稿: スロー人 | 2008年12月14日 (日) 22時05分

ご無沙汰しててすみません。

山に登る人。
山を描く人。
いろんな山への関わりがあるなあと
いつもスロー人さんの山の絵を観て思います。

甲斐駒はヤマヤさんの憧れの山の一つです。
私もいつか登ってみたい。
『日本百名山』を書いた深田久弥氏は
「もし日本十名山を選ぶとしても
 甲斐駒をはずすことはないだろう。」
と 絶賛してるんですよ。

あの迫り来る感じは独特の存在感がありますよね。

スロー人さんの想いを反映した
素晴らしい作品だと思います。

投稿: ジュリア | 2008年12月26日 (金) 19時14分

********** ジュリア先生へ **********
数ある駒ケ岳の中でも、甲斐駒ヶ岳はトップだろう・・
という文章を読んだことがありますが、ジュリアさんから
見ても、甲斐駒は憧れの山なんですね。
すごい特徴の有る山で、頂上左に見える摩利支天の山容が
切り立っていて、どくろのようでインパクトのある
山に見えますね。
最初に見た時は本当に怖かったです。

見た目よりは案外登りやすい山だと聞いています。
ポレポレ隊も是非踏破してください。

投稿: スロー人 | 2008年12月26日 (金) 19時59分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/184597/42681386

この記事へのトラックバック一覧です: 油絵 ”甲斐駒ヶ岳”:

« 冬日和/畑へ | トップページ | 「変」 »