陶芸作品 ”カップ”
初めての赤土を使って,マグカップを電動ロクロで挽いた。
陶芸ではロクロなどで挽いて成形後の、乾燥→素焼き→本焼き と行程を経るうちに挽いたときの大きさより縮んで小さくなる。 縮み方は使用した粘土によって大分異なるようだ。
今回使用した粘土は初めて使ったので縮む量が判らず、標準的な1.5~2割くらいの縮みと予想して、成形する大きさを想定した。
ビヤマグと焼酎グラスを作る予定だったが、この粘土の縮み量は想定以上で、本焼きが焼きあがったのを見たら、”ビヤマグは湯のみ”に、”焼酎グラスは蕎麦チョコ”くらいに縮んでいた。 余りの縮み方に驚いた。
妻とお揃いでビールを飲もうと2個を作った。
ビールを飲む心算が縮んで、お茶を飲むカップになってしまったが、これもまた良し・・である。
釉薬は、鉄赤、伊羅保、あめ釉、を筆で帯状に塗りつけるようにかけた。 外上部のゼブラ模様と内側は、透明釉である。
焼酎グラスの心算だったので、少しずっしり重くしようと上部は薄厚にし、下部は厚めに挽いた。 下部は6角形に削って更に表面をかんなで引っ掻いて凸凹にし、あめ釉をかけてから表面を指でこすって、凸凹部に釉薬の濃さの変化を付けてみた。
結果的に、面白い模様が出来て、後々の参考になる作品になった。
しばらく手捻りでの制作が続いたので、久しぶりの電動ロクロに慣れるまで時間がかかった。
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コメント
確かに土によって縮方が違うようですね。
拝見したところ、ミニビアマグで、いいような気もしますが・・・
そして、釉のかけ方もさすがに凝ってます
逆に私の家ではちょっと大き過ぎのは人気がなく、小さいのを選んで使ってます
投稿: よびばあ | 2009年12月23日 (水) 20時06分
標準でも1.5~2割も縮むなんて、初めて知りました。
予定通りの大きさではなくなりましたが
ビアマグ、良い色合いですね♪
投稿: mimoza | 2009年12月23日 (水) 20時40分
********** よびばあさんへ **********
そうですね。 大きいコップ程度なのでミニビアマグでも
いいかもしれません。
因みに昨日はこの失敗を生かして、取っ手付きの
ビヤカップを挽いてきました。
小さめのビヤカップ、飲みすぎないでいいかもしれませんね。
でも・・反って何杯も飲んだりして・・・
投稿: スロー人 | 2009年12月24日 (木) 13時13分
********** mimozaさんへ **********
粘土で挽く時は最低でも1割は大きめに挽かないと
焼きあがってアレ?というほど縮んで仕上がります。
このビアマグの色合いは、ほぼ思った通りに焼けました。
陶芸仲間からもいい色だと誉められました。
以降の作品の参考になりそうです。
投稿: スロー人 | 2009年12月24日 (木) 13時18分
これまたステキな作品ですね♪
色合いがとっても気に入りました!!
ビールグラスのつもりがお茶を飲むカップに?!
そんなに縮むものなんですね。。
縮む分まで計算に入れないといけないなんて、陶芸って難しいですね。
投稿: ひめひめ | 2009年12月24日 (木) 18時45分
********** ひめひめさんへ **********
昨日娘が来て、娘もこのビヤマグが気に入ったらしく
セットで6個注文を受けました。
やっぱり色合いが気に入ったようでした。
この粘土は挽く時の手触りが良く、縮みそうだな・・とは
思いましたが、想像以上に縮みました。
普通でも、かなり大きめに挽かないと仕上がりは縮んで
小さくなってしまうので、それを見越して大きめに
挽くのが普通です。
それよりも電動ロクロで何個も挽く時に、同じ大きさに
挽くのは至難の業で、直径や高さはどうしても揃えられず
特に複雑な形状のものなど全く同じ大きさに挽くのは
プロでも難しいようです。
結構面倒なものですよね。
投稿: スロー人 | 2009年12月25日 (金) 20時36分